中野Gのスレッド

好きに書く日記でもあり、真面目に振り返る活動記でもあり、未だ見ぬ何かへのマイルストーンでもあります。

田中光PV⑤:『purity』の思い出

誰が読んでいるのかは分かりませんが、またまた期間が空いてしまいました。
仕事の報告ばかりでなく、日々のあれこれも書きたいなと思っているのですが、ちょっと忙しくて後回しになっていますね。

さてリリースから少し間が空きましたが、田中光PV『purity』が先日公開されました。
アルバム『ECHO CHAMBER』MV群の最後を飾る作品です。
シンプルなMVですが、この作品も紆余曲折が色々とあったので、今回はそこら辺を書いていこうと思います。

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①準備

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本作の話が来たのは3月頃、『群青』の撮影後だったかと思います。
当時は『群青』と『LIVE』を最優先で制作し、5月のリリースおよび戦極14章に間に合わせるというミッションで動いていたところに、「スケジュール的に大丈夫そうなら、本作もMV化してほしい」という相談を田中さんから頂きました。
余裕があるとは言えないスケジュール&3本並行制作という事で少し考えましたが、曲を実際に聞いてみたところ明るく魅力的で、かつ『anti fashion』『群青』『vibe』と内省的な曲のMVが多かったという事もあり、「やろう!」と思い受けさせて頂きました。
そして当時のスケジュールの関係もあり、「もうこの日にやっちゃおう」という感じで半ば勢いに任せて撮影を決行。今思えば、これが過ちだったのでした。。


②作品(没)

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実はこの作品、完全に没になったバージョンが存在しまして、それが4月半ばに撮影した素材です。
自分がかつてロケに使った大きな公園を舞台に、「鮮やかな自然」「固定カメラ」「昼間」をテーマに撮影しました。今までの作品と真逆を狙った感じですね。そして撮影自体はそこそこ順調に終わり、この素材で完成させるべく編集を始めたのですが、困ったことに手ごたえが全くありません。

今考えると、原因としては
・撮影時に見積もったカット数が少なすぎて、編集で頑張っても単調さを回避できない
・過去作品の逆を行こうという気持ちから、田中さんの動きを変に抑制してしまった
という二点であり、この二点が合わさって結果的に単調な映像となってしまいました。

後日、前述の素材で仕上げたものを田中さんに見せたところ、やはり田中さん的にも微妙とのこと。相談の結果、この素材は全て破棄して新しく作り直すことにしました。
田中さんのジャッジではなく、編集中の自分の手ごたえと言う意味で、この没バージョンは完全な失敗・敗北。非常に苦い思い出です。

 

③作品(本)

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再び同じ轍を踏まないためにも、何をして何をしないのかを再考しなければなりません。制約も込みで自分なりに考えた結果、昼間というシチュエーションは活かしつつも、カメラはグイグイ動かす。そして前のMVリリースから期間が空いてしまったため、期間が空いた最後のMVという状況も取り込んだ何かを入れようと考えました。

という訳で具体的にどうするかと考えていたところ、いいタイミングで昼間の屋外ライブ出演があったため、ここで撮影を行うことにしました。人も屋台も多いため、この場所で撮るだけで特別な感じになります。
そして最後なりの演出として、過去のMVを作品内に入れることにしました。というのもMVになった曲をMVリリース順に振り返ったところ、何か物語のような流れ・文脈があり、その上で本曲を見ると物語の締めくくりのようなものを感じたからです。

実際の撮影では時間をかけて色々な素材を撮りましたが、完成品で使ったカットが気に入ったので、割とシンプルな形になっています。そして『anti fashion』撮影以来となったMASAYA YONEYAMAさんとの再会も嬉しかったですね。

 

と言う訳で出来上がった本作。紆余曲折はありましたが、今考えると最後を締めくくるに相応しい作品になりました。
それでは次は総括記事でも書いて、田中光プロジェクトの個人的な締めくくりをしたいと思います。

田中光 PV④:『群青 feat.輪入道』の思い出

アルバムリリース、戦極14章、フリースタイルダンジョン出演と、表立ったイベントは一段落しましたが、まだまだ田中光PVリリースは続きます。
先日ツイートしましたが、改めて言っておきたいのと、上手いこと言ってやろうと思って地味に1時間くらい考えたツイートなので転載します。努力の爪痕です。

そんな感じで、先日新しいPV『群青 feat.輪入道』がリリースされました。
輪入道パワーなのか、リリース2日ほどで早くも再生数10000を突破し、それに伴って他の田中光PV群も視聴されているようですね。という訳で、今回も思い出を書いておこうと思います。

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①準備
実はこのあたりから、制作とリリースの順番が食い違ってきいます。制作順で言うと、
『探求』→『anti fashion』→『vibe remix』→『群青』→『?(今後リリース)』→インタビュー→『live』
という順番になっており、本作『群青』は新規で撮ったPVでいうと二作目に当たります。

さて本作なのですが、実はどういった感じのPVにするか、非常に悩みました。
というのも、個人的な感覚ではありますが、音源を聞いた印象が「トラックは内省的で、リリック的にも内面を掘っている内容だが、一方で発されている言葉には熱を感じる」というものだったからです。言わば、「動きは止まっているのに、心は燃えている」といった感じです。
相反するこの感覚に、「一体この曲をどう解釈すればいいのか?どちらに寄せて表現すればいいのか?」と立ち止まってしまいました。

どんな状況でラップをしているのだろうか…と考えに考えた結果、自分の中でしっくり来る結論が浮かびました。
それは単純ながら「夜寝る前、これからの事を考えている」です。身体的な動きは止まり、状況的には静かではありながらも、心が燃えているという構造に納得がいくシチュエーションでした。

しかしながら、夜というシチュエーションだけ考えると前作『anti fashion』と被ってしまします。差別化をどうやって図ろうかと考えていたところ、ちょうど役者の知人と飲む機会があり、その時にドラマパートを挟むというアイデアを思いつきました。
群青だけに群像劇、そして最後に全員が合流したら面白いのではないかという考えのもと、制作を開始しました。

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②撮影
撮影は、ラップパート・ドラマパート合わせて、夜間から朝にかけての7-8時間で行いました。3-4箇所を転々としながら、撮っては移動といった感じです。時間との闘いかつ最初のロケ地で押してしまったため、かなり焦っていました。

そして合流した輪入道さん。バトルやTV番組でのイメージがあったので、正直緊張していたのですが、会ってみるとビックリするくらい礼儀正しい方でした。そして映像的な動きにもパンチが効いていて、動きのタイプという意味でも田中さんといい感じのコンビが組めていました。(田中さんがスピードタイプ、輪入道さんがパワータイプみたいな)
特にラストの決めは非常にかっこ良かったですね。

色々な場所を転々としながら撮りましたが、やはり印象深いのは、全員が合流するラストの長回しでしょう。これは1カットで練習含め2-3時間使ったと思います。
また本番カメラはバッテリーの消費が非常に早かったので、まずは仮カメラで動きとタイミング・演技を合わせ、完璧にしてから本番カメラを使いました。
『live』とは異なり、離れた場所から5人がタイミングを合わせて動き、カメラの移動距離も長かったので非常に苦労しましたが、5人の協力もあって理想通りのカットになりました。

ちなみに役者については、事情があり顔や名前が出せないということで、「どこかの誰か」的な匿名感のあるものにしました。撮影的に若干難しい部分もありましたが、いま考えれば曲とのバランス的に、この匿名感はちょうど良かったのではないかと思います。

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③その後〜編集

長回しのラストを終えた午前3時頃。我々は一仕事終えて、24時間営業の居酒屋で飲みまくりました。ちなみに役者陣はHIPHOP好きで、憧れの田中光&輪入道と会えて大喜び。どこからともなく取り出したテキーラを飲みだし、文字通りベロンベロンでした。

その後編集を始めたのですが、どうもドラマパートがしっくり来ない。
かなりシビアなスケジュールで焦っていたことに加えて、長回し撮影後は少し気が緩んでしまった故の、素材の甘さだったのではないかと思います。なので申し訳ないながら、役者パートのみ再撮影させてもらいました。

そして編集ですが、計5人の映像を均等に配分して組み立てないといけないので、構成には苦労しました。役者ばかりで肝心の二人が霞むのは本末転倒だし、逆に「役者いる意味ある?」と思われたら逆の意味での本末転倒です。
悩みに悩んだ結果、この構成でフィニッシュしましたが、YouTubeのコメント欄を見る限りは大丈夫だったのではないかと思っています。

 

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(役者は身バレ禁止のため隠します)

 

というわけで出来上がった本作。打ち上げも非常に盛り上がり、楽しい飲み会でした。
それではまた。