中野Gのスレッド

好きに書く日記でもあり、真面目に振り返る活動記でもあり、未だ見ぬ何かへのマイルストーンでもあります。

映画「さらば大戦士トゥギャザーV」劇伴レコーディング

順番が前後しますが、7月末〜8月頭にかけて、自分が監督する映画「さらば大戦士トゥギャザーV」の劇伴音楽レコーディングを行いました。
作曲の光田さんと1年を超えて作り上げた15曲を、集中して3日間で一気に録音。非常に濃く有意義な3日間となりました。

http://studio-search.audia.jp/files/studios/uid/43/B.jpg

MIXはまだ済んでいないので断定的な事は言えませんが、個人的に興味深かったのは、やはり打ち込みデモと生録音の音の違いでしょうか。
当たり前と言ったら当たり前なのですが、生録音だと打ち込み音源の嘘っぽさが完全に消失し、はるかに表情豊かな音になって行きます。そして表情が見えることで「あ、ここでこんな風に演奏してたんだ」と、恥ずかしながら曲中での各楽器の居場所を再発見することがしばしばありました。

また、単純に生は良いねという話だけではなく、素人が打ち込みデモを聴いて想定する域を大きく超えて、生楽器は表情が出ます。なので、本来想像していたニュアンス・バランスを超えてしまったのではと感じることもありました。まだMIX前という事もあるので断定的なことは言えませんが、もしかしたら映像を再調整する可能性もあるかもしれません。

また、ボーカルを担当してもらった山田さんとのイメージすり合わせも大きな学びになりました。

今回の作品では往年の特撮ソングのようなOPテーマ曲があり、歌い方にも明確な理想像があったため、ボーカルで参加してもらった山田さんとの練習・イメージすり合わせを数回行いました。素人ながらイメージを出来るだけ具体的な言葉にして伝えようとしましたが、言葉ばかりが先行してしまったようで、今回の場合は途中まで逆効果に働いてしまう結果となりました。
「これを表現したい」という方向の理屈は大事ですが、抽象的な言葉だけを早い段階で提示してしまうと互いに縛られたり考え込んだりして「詰まって」しまいます。出来るだけダイレクトに動けるようなシンプルな言葉を見つけ出す事が大事だなと思いました。

ただ最終的には、作曲の光田さんからイメージを適切に表す言葉を教えてもらったおかげで状況が好転し、皆がイメージを共有した上で良い状態でレコーディングを終えることが出来ました。この曲は全パート生という事もあり、非常にいい感じのOPテーマになったと思います。


今回のレコーディングで、普段では出会わない方々と出会い、自分とはまた違う人生や生き方を知り、自分ではわからない領域の演出や試行錯誤を目の当たりにしました。
レコーディングした曲はもちろん大切ですが、それと同じ位に今回の経験・過ごした時間が自分にとって非常に価値あるものなのです。