中野Gのスレッド

好きに書く日記でもあり、真面目に振り返る活動記でもあり、未だ見ぬ何かへのマイルストーンでもあります。

田中光 PV:『探求』の思い出

2015年後半から作ってきた映像群が、ついに公開の時を迎えます。
今や空前のブームとなってきたMCバトル。その中心にいるといっても過言ではないのが戦極MCBATTLEですが、そんな戦極が運営するレーベル「戦極CAICA」の第四弾アーティスト・田中光のPVを自分が制作しました。
複数のPVが今後公開予定ですが、まず最初の映像として公開されたのがこちらです。

 

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①準備:田中光との出会い
2015年の9月頃でしょうか。
戦極スパーリングの撮影・編集をずっとやっていた自分は、何の前触れもなく田中さんからのメールを受け取りました。曰く、PVを作りたいと人を探していたところ、MC正社員さんから自分を紹介してもらったとの事。
田中光のレーベル参加自体は、戦極12章での発表&ライブを客として見ていたので知ってはいました。ただ、まさかこんな展開になるとは思わず、この頃はラッパーの知り合いが一人もいなかったので(DJ HYO-Eさんと少し喋ったくらいでした)、「ラッパーって怖いのだろうか…」と緊張して打ち合わせに臨みました。

しかし会ってみると田中さんは非常に良い人で一安心。良い人どころか、「この人を嫌う人は世の中にいるのだろうか…」と思うほどの良い人でしたし、頂いた音源も自分の好みだったので自分のテンションは上がるばかり。色々な打ち合わせを経て、本PVの前にまずはライブ映像を撮って、感覚を合わせてみようという事になりました。

②撮影:ライトがない
そしてライブ当日。簡単なリハーサルを経て、いよいよライブが始まりました。カメラを回し始める自分でしたが、ある疑問。
「あれ、ライトは?何かしらの照明は?」
そう、自分はライブハウス程度の照明は当たるものだと思っていたのですが、このライブはうっすらと顔が分かる程度のライトが一つある位で、照明がほとんど無かったのです。感度を出来るだけ上げてみても、顔が一応分かる程度。これはマズイと思い、「逆光で見せる」「出来るだけ多くのアングルを撮って、編集で一曲に集中させる」という作戦に変更することにしました。
とはいえ上手くいく確証は無かったので、ライブが終わった後も予断を許さない表情をしており、翌朝の予定の関係ですぐに撤収してしまった自分。田中さんは間違いなく不安に思われたと思います。。

③編集:どこを使おうか
しかし結論から言うと、色々な要因も相まって、この作戦は功を奏す結果となりました。映像尺・どの曲を使うのかもこちらの裁量だったので、素材のどこを抜き出すか検討したところ、
・冒頭MCでの自己紹介的な挨拶が、この第一弾動画を視聴する人へのメッセージにも聞こえる
・この曲の後にPV化される曲『anti fashion』へ繋がるので、PVの予告映像にもなる
という要素があったので、ライブ冒頭の『探求』を使うことに決めました。また、その他の曲の映像を動作単位でチョップし、『探求』で似た動きをしている部分に張り付けて疑似マルチアングル化し、このような映像となりました。(これ以上細かい記述は面倒なので割愛)

 

最終結果としては、田中さんやDJのMASAYA YONEYAMAさん、そしてMC正社員さんにも気に入って頂き、予定通り本PV『anti fashion』という流れになりました。
もし曲順が違ったら・田中さんが違うことを喋っていたら・照明が普通に当たっていたら、この動画の流れは成立していなかったという意味で、この動画は奇跡的とも言えるでしょう。同時に、この綱渡りを知恵と工夫で渡り切ったという意味で、自分にとってもこの動画は思い入れの深い一本です。

初っ端からこんな文量を書いて、以降のPV記事が不安ですが、今回はこの辺で。
田中光 New Album『ECHO CHAMBER』は5/18に発売です。

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