中野Gのスレッド

好きに書く日記でもあり、真面目に振り返る活動記でもあり、未だ見ぬ何かへのマイルストーンでもあります。

田中光 PV②:『anti fashion』の思い出

前回に引き続き、田中光のMV『anti fashion』が公開されました。
前回の『探求』は本作のための映像みたいなものだったので、自分としてはついに本丸が…といった気分です。また『探求』はライブ映像がベースとなったMVでしたが、今回は完全に新規で撮影を行ったのも大きな違いです。
前回とは違った部分で考えたことや工夫したことが多くあったので、そこについて主に書いていこうと思います。

 

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①そもそもMVは
ちなみにMV制作の経験が過去にあったかというと、数年前に一度だけだけあります。

【ニコニコラボ】『結ンデ開イテ羅刹ト骸』実写PV ‐ ニコニコ動画:GINZA

こちらは2012年の作品で、様々な分野の人間が集まって既存のボカロ有名曲を実写MV化したものです。当たり前といえば当たり前ですが、今振り返ると至らなさが目立ちますね。。
なので上記リンクを張るかどうかは少し悩みましたが、数少ない実績としてMC正社員さんや田中さんにサンプル提示できた作品と言う意味でも、現在へのマイルストーンとなっている作品なので、大切な作品として記録しておこうと思います。


②準備
この曲を聴いてみて、MVでどういう攻め方をするか考えましたが、2つ大事にしたい事がありました。

・田中光のアクション
ライブやMCバトルで田中光のパフォーマンスを見たところ、非常に良く動くのが印象的でした。同じ場所に留まっていることはほとんど無く、全身を使って流れるようにステージ上を動き回ります。これは他のMCには見られない絶対的な個性であり、この要素を活かさない手はありません。
なので、広い場所で動き回ってもらい、かつ長回しにして彼自身のアクション力に注目してもらいたい意図がありました。


・「ファッション」とは何か
これは個人的なポリシーですが、記録目的ではない映像を作るなら、問題意識やテーマを入れ込みたいなと考えています。そして今回に関しては、曲で主に言及されている「ファッション」でした。
タイトルからも分かる通り、この曲はファッションなるものを否定している内容ですが、ファッションと言っても色々な側面を持つ曖昧な言葉です。かつ、一般的な意味である【オシャレ・主流】を仮想敵にした内容にしてしまうと、それはそれで反抗期の少年のように痛々しくなってしまう可能性があります。
なので、今回はリリックで言及している要素を分解し、この曲が否定したい「ファッション」を【自らの美意識を突き詰めず、ただ主流派に乗っかること】【そんな人間が集まることによって発生する「空気」、同調圧力】としました。(言うほど完成品には出てませんが)

このような二点を念頭に置いた上で、予算や期間的な制約内で出来るだけやってみようとしたのです。


③撮影
イントロとヴァース部分とのギャップが楽曲の非常に面白い点だなと思ったので、なるべく緩急を付けて、ラップか始まってから映像も急加速させたいなと考えました。そう、ここでこそ田中光のアクションの出番です。エフェクトやカットの切り替えではなく、彼自身の早いアクションをグルグルと長回しで見せることで、ヴァースが始まってからの加速感・爆発力を表現しようと思いました。

ちなみに完成品から視聴者が得るであろう印象とは異なり、メインの長回しに関しては20テイクほどひたすら撮っています。自然体でやっている部分もありますが、「この辺は暗いから行っちゃダメ」「似た所に留まりすぎ」「カメラとの距離感を意識しないで動く」などを指示しながら良い感じの動きを追い求めていきました。
(看過出来ない手ブレが発生してしまっているのは反省点ですね)

また、田中さんが普段からよく動くスタイルのMCだった事にも助けられました。特に何も言わずとも画になる動きをしてくれるので、スタート時点で60~70点の動きはしてくれている感じです。


④編集
賛否分かれる部分もあると思いますが、自分はトラックやリリックになるべく映像を連動させようと試みました。映像の変化やエフェクトを出すタイミングは、すべてトラックのタイミングに合わせています。
その他細かく調整した部分もありますが、言葉でどうこう語るようなものでも無いので割愛。

 

という訳で出来上がった本MVですが、撮影時期は昨年11月頃だったでしょうか。
打ち上げも含めていい思い出です。
それでは次の記事で。

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